支部のご案内ご挨拶

関東・甲信越支部 支部長簗瀬 武史

関東・甲信越支部長:簗瀬武史 新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また、罹患された方々およびそのご家族、関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

本年6月より関東・甲信越支部長1期2年の職を勤めさせていただくこととなりました。
今、新型コロナウィルス感染症により社会は不安を感じ、経済状況も不安定になり、多くの国民の皆様が不自由かつ不安な生活を強いられています。この状況は国民の皆様に多大な不安を与え、健康が損なわれようとしています。 本年4月、歯科治療が新型コロナウィルス感染源になりうると誤解を招くような一部マスコミの心なき報道により多くの歯科医療関係者は落胆をしました。
元来、口腔内を治療する歯科医療はさまざまな感染症のリスクがあるため、スタンダードプリコーション(感染に対しての標準予防策)が確立しています。そのために令和2年8月4日現在、国内において歯科医療に起因した感染ならびに治療に起因する歯科医療従事者の感染は一例も認められていません。口腔内には新型コロナウィルスのレセプターがあるため、口腔内環境の劣悪化は感染のリスクを増大させるだけでなく、不具合は「うまく食べれない」「うまく話せない」「笑えない」といった栄養摂取や精神生活においても悪影響を及ぼし、全身的健康が損なわれます。 このような状況下だからこそ国民の皆様には安心して定期検診、歯科治療を受療していただき、健康増進をしていただきたく思っています。歯科医療従事者も国民の皆さまを守るために感染の最前線で戦っていることをご理解いただきたく思います。

(公社)日本口腔インプラント学会は会員16,038人(令和2年6月28日現在)を有し、日本歯科医学会認定分科会において国内最大数の学会です。関東・甲信越支部は6,769人(令和2年6月28日現在)の支部会員を有します。
インプラント治療は歯科医師であればどなたでも施術可能な治療法の一つですので多くの歯科医師が携わっています。また、国内で年間、50万本近くの歯科インプラント体が販売されています。そのために多くの患者さんが食べる喜びを享受している反面、2011年、2019年には国民生活センターより「インプラント治療に関わる苦情・相談」が報道発表されました。日本口腔インプラント学会は国民の皆さまからの声を真摯に受け留め、日本におけるインプラント治療に関わるパイオニアとしての矜持を持ち、国民の皆さまへの啓発活動ならびに歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士などの歯科医療関係者へ会員・非会員の区別なく教育研修活動を行っています。
歯科学の集学的な治療である口腔インプラント治療は高い専門性を必要とします。医療安全を遵守することは言うまでもありませんが、安心してインプラント治療を受療していただくために基礎研究・臨床研究を始めとしてさまざまな取り組みを行っています。

また、インプラント受療者の皆さまの高齢化に伴い、転居や生活環境の変化によりインプラントのリカバリー治療やメインテナンスを行う歯科医が見つからず何軒もの歯科医院を転院されて戸惑いになる患者さまも多くなりました。我々はそのような患者さまの道標となるべく指導医・専門医・専修医などの資格制度を創設しています。「インプラント難民」を生み出さないためにも本学会会員の先生方にはインプラント治療の相談先をお探しの患者さんに適切なアドバイス、加療、また症例によっては大学病院等の高次歯科医療機関へのご紹介をお願い申し上げます。

口腔インプラント治療は国民の皆さまの幸せな健康生活を創るための一手段であり、惻隠の心を以って向き合い、歯科医療関係者が受療者の皆さまと長い人生の時間を共にして健康生活の維持を目標に関わるべき医療であると信じてやみません。 本学会の大きな節目である第50回(公社)日本口腔インプラント学会記念学術大会ならびに2020年度開催予定の各支部学術大会も参集型でなく、合同にてWEB開催となりました。 参集型と異なり、FACE to FACE での質疑応答、仲間との語らいはできませんが、 視聴期間は7日間であり、すべてのプログラムが視聴可能であり、24時間好きな時間に学べる利点もあります。 現在、宮崎隆名誉大会長、井汲憲治大会長以下第50回大会WEB組織委員会一同が鋭意準備中です。私はすべての関東・甲信越支部会員の皆様にご参加いただけることを切に願っております。

令和2年8月4日

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