関東・甲信越支部 研修施設紹介埼玉
埼玉医科大学総合医療センター 歯科口腔外科
- 研修施設名
- 埼玉医科大学総合医療センター 歯科口腔外科
- 責任者名他
- 施設長
- 金子貴広
- 医局長
- 日野 峻輔
- 所在地
- 〒350-8550 埼玉県川越市鴨田1981
- HPアドレス
- http://www.kawagoe.saitama-med.ac.jp
- 電話・FAX番号
- 電話
- 049-228-3687(歯科口腔外科外来)
- FAX
- 049-225-1677
- Eメールアドレス
- t_kaneko@saitama-med.ac.jp
- 研修施設の紹介
当施設は、1985年埼玉医科大学総合医療センター歯科として開設し、以来24時間体制で患者受け入れが可能な数少ない施設として診療活動を行ってきました。1996年には標榜科名を歯科口腔外科に変更し、同年(公社)日本口腔外科学会研修施設の認定を受けております。 歯科インプラント治療においては、1993年よりブローネマルクシステムを用いた治療を開始しており、現在は複数のインプラントシステムを用いて診療を行っています。また、施設認定としては、2010年に(公社)日本顎顔面インプラント学会研修施設、2013年に(公社)日本口腔インプラント学会研修施設と2つの学会より施設認定をいただき、現在に至っております。
当施設は、日常臨床は口腔外科として炎症性疾患、口腔腫瘍、顎顔面外傷および有病者歯科治療等に携わっていますが、医学部付属の大学系研修施設としては、インプラント症例が多いため、特定の医師のみならず、医局員全員がインプラント治療を行えるよう診療環境を整えているのが特徴です。埋入手術は、一般手術枠の他に、インプラント手術枠として、中央手術部における週2回の手術枠を確保しており、原則、静脈内鎮静法にて手術を実施しておりますが、症例に応じて入院・全身麻酔下での治療にも対応しています。
診療内容の特色としては、無歯顎症例における即時荷重インプラントやガイディッドサージェリーを応用した治療を積極的に取り入れており、口腔腫瘍切除後および顎顔面外傷後の骨欠損に対する骨造成治療や広範囲顎骨支持型補綴に関連するインプラント治療にも取り組んでいます。また、骨造成治療に関しては、ブロック骨移植やチタンメッシュを応用した方法を用いて再建を行っていますが、上顎洞底挙上術においては、移植材を用いないNon grafted Sinus liftを主に実施しており、スペースメイキングにチタン製骨接合材やPLLAメッシュプレートなど、さまざまなデバイスを用いた術式の臨床研究にも取り組んでいます。
当施設は、口腔外科主体の施設となっていますが、インプラント治療においては、埋入手術から補綴治療まで一貫して治療を行っています。また、技工操作やメンテナンスに関しても、学会認定の専門歯科技工士および専門歯科衛生士が在籍しているため、質の高い治療が提供可能となっています。
- 研修活動・教育活動 学会認定講習会等について
当施設では、医局内におけるカンファレンスに加え、外来看護師、歯科衛生士、歯科技工士を交えて定期的に症例検討会を開催しており、情報共有を図りながら、質の高い、安心・安全なインプラント治療を提供できるよう日々研修に取り組んでいます。
治療方針の決定後、担当医は上級医の指導のもと、埋入手術から補綴治療まで一貫して治療を担当するため、インプラント治療に対する包括的な研修が可能です。また、対象症例は有病者も多く、全身状態の評価も含めて、幅広い知識を習得できます。さらに、口腔外科専門機関であるため、大規模な骨造成手術等に参加できることも特徴の一つです。
初心者に対しては、定期的に埋入実習を実施して、基本的な外科手技を学ぶ機会を設けています。
研究においては、当施設内の倫理委員会をとおして臨床研究を行っており、若手医師の学会発表と海外誌に向けての論文作成に取り組んでいます。