支部のご案内ご挨拶
関東・甲信越支部 支部長簗瀬 武史
2024年6月より渡沼敏夫前支部長の後任として(公社)日本口腔インプラント学会関東・甲信越支部長の任に就かせていただきました。
関東・甲信越支部は歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士など歯科専門職を中心に約7000人の支部会員を有しております。また、医学部・歯学部の15大学系学会認定研修施設、11学会認定臨床研修施設により構成されています。支部学術大会、支部学術シンポジウムやそれぞれの研修施設主催の学会認定講習会や研修会、学術集会を通じて活発な学術・研修活動が行われています。
我々の目的は国民が適正なインプラント歯科治療を受療できること、さらにインプラント受療者の歯科インプラントが末永く機能できること、そのために適正なメインテナンスを受療できることでなければいけません。さらには国民の健康寿命の延伸の一助となるべきであると考えています。
学会と申しますと日常とは縁遠い学問の世界の集合体を想像しますが、前述した目的のための医療倫理、医療安全や口腔インプラント学の基礎研究や臨床研究などを行っている社会性を持った学術団体です。現在、歯科医師の勤務先の現状は約90%が一般歯科診療所の開設者や勤務医である現状において国民へ提供するインプラント歯科医療の向上に不可欠な学術団体としての役割を果たすと同時に歯科技工士の就労者数の減少や女性歯科医師、歯科衛生士のライフイベントに左右されない継続的な就労や学術研修の支援など社会性を持った活動も行うべきと考えます。
来年2月にはパシフィコ横浜において児玉大会長の下で第44回支部学術大会、8月には第15回支部学術シンポジウムを開催されます。新執行部においてハンズオンやセミナーの開催なども企画中です。なるべく多くの支部会員の皆さまにご参加いただきたく存じます。
また、インプラント難民を生み出さないための病診連携・診診連携体制作りも大切であり、なるべく多くの会員のご理解 ご協力を願うばかりです。
末筆になりましたが、インプラント黎明期においてご尽力をされた先人の皆さまに感謝と敬意を表すると同時に、会員の皆さまのご発展を祈念させていただきます。
2024年8月19日 記