支部のご案内ご挨拶

関東・甲信越支部 副支部長大久保 力廣

副支部長:大久保 力廣

 本年6月より、公益社団法人 日本口腔インプラント学会 関東・甲信越支部の副支部長を拝命いたしました鶴見大学歯学部附属病院インプラントセンターの大久保力廣です。

 オッセオインテグレーションの概念を基にしたチタン製スクリュー型インプラントが開発されてから、インプラント治療は科学的根拠に裏付けされた画期的な欠損補綴法として広く普及し、優れた診療成果をもたらしています。長期成功や患者満足度の著しい向上が一般化しており、歯科治療の中でインプラント治療は今や不可欠な診療オプションとなっています。 しかし一方では、各種のトラブルも報告されており、インプラントのマイナス面が指摘されることも少なくありません。加えて、我が国の高齢化率は急速に進展しており、インプラント治療後の継続管理の困難さが不安視されています。

 私たちは安心、安全なインプラント治療を提供し続けるためにも、絶えず最新の情報を入手し、自己研鑽を重ねるとともに、理想的なインプラント治療を実践できる環境の整備をしなければなりません。

 本学会は口腔インプラント学の進歩普及を図りながら、学術の発展および国民の健康増進に寄与することを目的に、学会の公益性と会員の満足度を高める運営を目指しています。そこで、会員の安心、安全なインプラント治療に資する治療成績や最新の研究成果を伝える学術大会の開催や学術雑誌の発刊はもちろんのこと、治療指針やリスクマネジメントの周知、広告可能な新しい専門医制度の早期実現等、社会的要請と会員サービスを両立させた学会活動を推進していきたいと思います。

 周知のように、本学会は歯科における最大規模の学会でありますが、この関東・甲信越支部だけでも7,000名近い会員数を誇ります。本学会の中核をなす支部として、学会活動にも主導的な役割を果たしながら、各支部とも連携し会員ファーストの学会運営を目指したいと思っています。特に新規専門医制度の導入と認定後のスムースな制度の運用が重要であり、国民からの視座を重視した制度の意義をよく理解しながら、会員のインプラント歯科専門医(仮称)の申請、更新を支援するための臨床研修体制を強化する必要があると考えます。

 細川理事長、渡沼支部長のご指導のもと、会員間のコミュニケーションを大切にして、友好的な支部会運営を心がけたいと思います。本支部が少しでも発展するよう貢献したいと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和4年8月5日

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